前回の「よくある質問に答えて」の続きです。
前回の続きです。
ケベックの北部、とくにノー=デュ=ケベック Nord-du-Québec、について話をすると必ずと言っていいほどされる質問がいくつかあります。そのひとつが、「先住民族はいるのですか」です。
答えは、「はい。います。」なのですが、日本の皆さんの想像する先住民のイメージがちょっとずれているように感じることがあります。西部劇や歴史で学んだイメージは、21世紀の先住民のイメージと言うより、西部開拓時代かその前の時代の先住民のイメージに近いようですね。ということで、前回と今回、先住民族の現在のイメージをご紹介したいと思います。
先住民族のクリー CREES の雑誌 nation (http://www.nationnews.ca/)の表紙からです。
いかがでしょうか。
(北米のごく一般的な住民らしい)一般的な服装をしているときと民族らしい服装をしているときとありますね。
クリー(英語でCrees、フランス語でCris) は、ケベック政府のサイト(http://www.autochtones.gouv.qc.ca/nations/population.htm#cris)によると、ノー=デュ=ケベックに1万7千人くらいいるようです。
ノー=デュ=ケベックにおけるこの民族のことを学ぶにはまず、Convention de la Baie-James et du Nord québécois et conventions complémentairesといったキーワードででてくる政策などを知っておいたほうがいいと思います。以下が参考になりそうなページです。
http://www.autochtones.gouv.qc.ca/grands_dossiers/index.htm
クリーは、退学率の高さ(義務教育を修了する割合が2~3割くらいと資料で読んだことがあります)、肥満・糖尿病などの生活習慣病、アルコールへの依存など、いろいろな社会問題・健康問題を抱えているそうです。(こういう問題は、クリーだけの問題ではないと思いますが…)
ということで、今回で、先住民族についての記事は一旦おしまいにします。
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